設置の困りごと
ドラム式洗濯機が防水パンに入らないときの対処法
「防水パンが小さくてドラム式が置けない」と言われても、すぐにあきらめる必要はありません。メーカーの設置条件は、防水パンの形や排水口の位置によって変わるため、条件の緩い置き方や機種が見つかることがあります。登録している47機種のメーカー資料をもとに、確認する順番と対処法をまとめました。
1. 足りないのが「どの寸法か」を確かめる
防水パンに入るかどうかは、次の4つで決まります。どれが足りないかによって対処法が変わります。
- 内寸の幅:左右の縁の内側どうしの距離
- 内寸の奥行:手前と奥の縁の内側どうしの距離
- 背面の壁から防水パン前面の内側まで:防水パンが壁から離れていると足りなくなることがあります(登録機種では555〜600mmが必要)
- 防水パンの深さ・形:深すぎると脚や排水ホースが縁に当たります。底が平らか、四隅が高くなっているかでも条件が変わります
測り方は防水パンの測り方で詳しく説明しています。
2. 外寸ではなく内寸で測り直す
防水パンは「640×640」のように外寸で呼ばれますが、メーカーの条件は内寸で書かれています。外寸で「足りない」と判断していたのに、内寸で測り直すと条件を満たしていた、ということもあります。縁の上端ではなく、脚を置く底面の高さで、内側の面どうしを測ってください。
3. 排水口の位置で、必要な防水パンの大きさが変わる機種がある
排水口が洗濯機の真下に来るか、本体の横に出るかで、必要な防水パンの大きさが大きく変わる機種があります。横に排水口がある場合は、排水ホースを通すぶん広い防水パンが必要になるためです。平らな防水パンでの条件を比べると、次のとおりです。
| 機種 | 内寸の幅 真下排水 | 内寸の幅 横排水 | 内寸の奥行 真下排水 | 内寸の奥行 横排水 |
|---|---|---|---|---|
| 東芝 TW-137XH6L | 578mm | 684mm | 540mm | 540mm |
| 東芝 TW-137XM6L | 578mm | 684mm | 540mm | 540mm |
| 東芝 TW-137XP6L | 578mm | 684mm | 540mm | 540mm |
| 東芝 TW-84GS5L | 568mm | 684mm | 500mm | 500mm |
| SHARP ES-12P2-HL | 600mm | 680mm | 540mm | 540mm |
| SHARP ES-12X2-WL | 600mm | 680mm | 540mm | 540mm |
| SHARP ES-8XS1-WL | 600mm | 680mm | 540mm | 540mm |
| AQUA AQW-DH12B-L | 590mm | 590mm | 540mm | 570mm |
| AQUA AQW-DX12B-L | 590mm | 590mm | 540mm | 570mm |
| AQUA AQW-DXS12A-L | 590mm | 590mm | 540mm | 570mm |
| AQUA AQW-SD12A-L | 590mm | 590mm | 540mm | 570mm |
真下排水では、排水口の部品(排水エルボ)が本体の底に当たらないよう、別売の部品が必要になることがあります(6で説明します)。
4. 四隅が高い防水パンなら、幅の条件が緩い機種がある
防水パンには、底が平らなタイプと、四隅が台のように高くなっているタイプがあります。四隅が高いタイプは脚を台の上に載せるため、平らなタイプより狭い幅で置ける機種があります。
| 機種 | 平らなパン(最小) | 四隅が高いパン |
|---|---|---|
| SHARP ES-12P2-HL | 600mm | 590mm |
| SHARP ES-12X2-WL | 600mm | 590mm |
| SHARP ES-8XS1-WL | 600mm | 590mm |
| AQUA AQW-DH12B-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-DH8B-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-DM10B-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-DX12B-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-D8A-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-DMS10A-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-DXS12A-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-SD12A-L | 590mm | 570mm |
| AQUA AQW-SD8A-L | 590mm | 570mm |
| ハイセンス HWF-D120XL-W | 590mm | 580mm |
| ハイセンス HWF-D120XE5W | 590mm | 580mm |
| ハイセンス HWF-D100SL-W | 590mm | 580mm |
| ハイセンス HWF-KD100SL-W | 590mm | 580mm |
| ハイセンス HWF-KD80SL-W | 590mm | 580mm |
四隅が高い防水パンでは、台の間隔が広いと脚が台から落ちるおそれがあるため、脚の位置に注意するようメーカーが案内している機種もあります。
5. 奥行が足りないなら、奥行の条件が小さい機種を選ぶ
登録機種の多くは防水パンの内寸奥行540mm以上が条件ですが、ハイセンス HWF-D120XL-W(490mm以上)、ハイセンス HWF-D120XE5W(490mm以上)、ハイセンス HWF-D100SL-W(490mm以上)、ハイセンス HWF-KD100SL-W(490mm以上)、ハイセンス HWF-KD80SL-W(490mm以上)、東芝 TW-84GS5L(500mm以上)、アイリスオーヤマ HDK852Z-W(520mm以上)、アイリスオーヤマ FLK852-W(520mm以上)、アイリスオーヤマ CDK852-W(520mm以上)、アイリスオーヤマ HDK842Z-W(520mm以上)、アイリスオーヤマ FLK842Z-W(520mm以上)、アイリスオーヤマ FLK842-W(520mm以上)、アイリスオーヤマ CDK842-W(520mm以上)のように、より小さい奥行で置ける機種もあります。本体の奥行が小さい薄型の機種は奥行が薄いドラム式の一覧で比べられます。
なお、内寸奥行がちょうど540mmの場合は、資料の書き方によって判断が分かれる機種があります(日立は、同じ説明書の中に「540mm以上」と「540mm以下は不可」の両方の記載があります)。ぎりぎりのときは販売店に確認してください。
6. 防水パンが深い・排水エルボが当たるときは別売部品を使う
防水パンが深い場合や、真下排水で排水エルボが本体の底に当たる場合は、メーカー指定の別売部品で本体を持ち上げたり、排水の向きを変えたりして対応できることがあります。防水パンありの設置方法でメーカー資料に出てくる別売品は次のとおりです。
- Panasonic:フロアーあて板 N-MH3、真下排水ユニット N-MH2
- 日立:直下排水キット HO-BD5
- 東芝:高さ調整板 TW-AS3、真下排水用パイプ THP-2 または THP-3
- SHARP:据付脚、脚スペーサー、真下排水つぎてセット、市販の排水エルボ
- アイリスオーヤマ:真下排水パイプ
本体を持ち上げると、そのぶん上の棚や蛇口との余裕が減ります。部品を使う場合は、棚の下面までの高さや蛇口の高さも、持ち上げた後の高さで確認してください。判定ツールでは、部品によるかさ上げを差し引いて棚・蛇口を判定しています。
7. 防水パンを交換する・撤去する
登録している47機種のうち47機種は、メーカー資料に防水パンを使わずに床へ直接置く場合の条件があります。ただし、防水パンの交換や撤去は排水まわりの工事を伴い、床の防水や強度も確認が必要です。
- 賃貸住宅では、交換・撤去の前に必ず管理会社・大家さんの許可を取ってください。
- 工事は水道工事店や販売店の設置サービスに相談してください。床が弱い場合に補強板を使うよう案内しているメーカーもあります。
- 交換する場合は、置きたい機種の条件(内寸・形・排水口の位置)に合う防水パンを選んでください。
まとめ:確認する順番
- 内寸で測り直す(幅・奥行・背面壁からの距離・深さ・形)
- 排水口の位置(真下か横か)を確認し、その置き方の条件で比べる
- 四隅が高いパンなら、その形の条件で比べる
- 奥行が足りなければ、奥行の条件が小さい機種を探す
- 深さ・エルボの問題は別売部品で対応できるか確認する(棚・蛇口の高さも再確認)
- それでも難しければ、防水パンの交換・撤去を検討する(賃貸は許可が必要)
機種ごとの条件は64cm角の防水パンに置けるドラム式洗濯機や各機種のページでも確認できます。
防水パンの内寸・形・排水口の位置を入力すると、置ける機種と必要な別売品を理由付きで確認できます。
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掲載データ確認日:2026-10-02。各機種の条件はメーカー公式資料にもとづきます。